2024年3月19日(火)
3月。いよいよ23年度最後のひだまりの日を迎えました。われらがMさん親娘は、4月からYちゃんが幼稚園に入園して、新しい生活が始まります。子育ち、子育ての節目になるこの時を、大切にしたい。それぞれの暮らしを見つめながら、感謝と応援の気持ちを表したいと思い、「新しい歩みを祝って」という表題で、ちらし寿司を囲みながら楽しいひと時を過ごすことにしました。
この日ひだまりは大人9人、子ども4人で大賑わい。活気にあふれる中でプログラムが始まりました。
はじめに読書。羽仁もと子選集『おさなごを発見せよ』からこの日のために選んだ「最も楽しい事業」を輪読し、感想と銘々の子育ての経験からひと言話していただきました。
Mさんとお友達のNさんは自分を育ててくれた親が同じ思いをしていたことに思いを馳せたり、子どもの成長に驚きながら愉しんでいる様子など、子育ての節目の今ならではの感慨を語って下さいました。
Mさん、Nさんの先を歩んでいる会員のKさん、Mさんからは子育て=親育ての年月を感じる感想を伺いました。4月から親を離れて行動する子どもと春休み中に登校路を一緒に歩いておくと良いというアドバイスは親心にずしんと響くアドバイスでした。
子育て卒業組はさらに長い時間軸の中に子育てを振り返っているのが特徴的。この日の読書に26年前に出会ったOさんは、若い頃は子育てを「事業」と受け止めることに抵抗を覚えたけれど、子育てとともにそう思えるようになったこと、Eさんは自分の代の子育て、次世代の子育てを通してさらに先、孫の成長を見守っている様子を話しました。
子、あり、故に母ある。絶ちがたい縁で結ばれた生命が、互いに育まれて豊かな人格になって行くことは、本当は理屈の要らない、当たり前のことかもしれません。希いがあれば叶うと信じたいものです。
読書の間、子どもたちは託児の係と一緒に過ごしましたが、今回はYちゃんの兄妹で、「子育て母の会」卒業生のHくんAちゃん達が参加していて、工作や、ペープサートのコーナーからは絶えずにぎやかな声が響いてきました。お兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒のひだまりに、いつもとは違う Yちゃんの逞しい一面が窺えてこれからの成長をとても楽しみに思わせました。
さあ、待ちに待ったお楽しみの時間。テーブルの上を片付けて、会食の準備を進める間に、台所では、大人達が持ち寄ったちらし寿司の具を合わせて彩りの良いお寿司が出来上がりました。婦人之友3月号に掲載されたレシピを参考にしたこのお寿司、災害時に備えて備蓄していた鮭缶と身近な食材で気負わずにできるところが推し。みんなで取り分けて、春の会食の気分が大いに盛り上がりました。
係からのサプライズは、手作りシュークリーム。小麦粉を米粉に換えて焼いたシュー皮に銘々カスタードクリーム、いちごを詰めて、粉糖をふりかけるという趣向が大当たりでした。大人も子どもも順番を待って仕上げたシュークリームを美味しそうに食べてくれました。
いつも通り、2時間に満たない短い時間でしたが、笑顔で解散して行く顔ぶれを見ながら、新年度にもまたひだまりに集い、有意義な時間を作り出せることを希いました。一年間、有難うございました。
ひだまりは、毎年5月スタートです。
年間予定が決まり次第ご案内しますので、また、来年度もよろしくお願いします。